医療関係者の方へ

ご紹介いただく先生へ

当院にて治療可能な疾患、治療方針

  • 緊急手術が必要な異所性妊娠手術、卵巣手術(卵巣腫瘍茎捻転、卵巣破裂、卵巣出血など)に関しては腹腔鏡手術により対応いたします。緊急対応が必要な場合には直接ご連絡を頂ければ即時対応いたします。当科では連絡のあった症例については全例受け入れ方針としています。(地域の先生のご紹介で年間250例を超える腹腔鏡手術が行われました。)
  • 婦人科がん診療は各ガイドラインに準じて治療し、手術、化学療法から緩和ケアまで専門看護師、薬剤師、緩和ケアチームも連携し全人的な治療を行っています。
  • 子宮頸癌
    手術療法、放射線療法、化学療法、放射線化学同時療法CCRTに対応しております (腔内照射に関してはQST病院/旧放射線医学総合研究所病院と併行して施行しております) 広汎子宮全摘は2021年は12例、2022年は13例、2023年は15例(11月現在)施行しました。2022年の術中出血の中央値:730g、2023年の術中出血の中央値:540gと安全に行えております。
  • 子宮体癌
    手術療法、放射線療法、化学療法に対応しております。
    当院では特に子宮体がんの治療に力を入れており、初期子宮体癌に関しては腹腔鏡手術による低侵襲手術に対応しております。当院における子宮体癌症例は年々増加傾向にあり、2021年、2022年、2023年は共に約50名の新規症例の治療を行いました。また腹腔鏡手術も増加傾向にあり2023年は15例の手術を行っています。 近年では子宮体癌の患者様の増加が著しく、県内屈指の治療数(手術数)となっています。
  • 卵巣癌、腹膜癌、卵管癌
    手術療法、化学療法に対応しております。
    進行がんの患者様に対しては術前化学療法を行ったうえでの手術を検討しますが、その後の検査治療の選択肢を広げるために化学療法前に積極的に審査腹腔鏡を行っております。
  • 腟癌・外陰癌 手術療法、化学療法、放射線療法に対応しております。
  • 絨毛性腫瘍
    手術療法、化学療法に対応しております

    • BRCA検査、HRD検査、MSI検査などの遺伝学的検査に対応しております
    • ベバシズマブ(アバスチン)、オラパリブ(リムパーザ)、ニラパリブ(ゼジューラ) ペムブロリズマブ(キイトルーダ)などの新規薬剤による治療に対応しております

婦人科悪性腫瘍の緊急時の対応について

  • 緊急時の出血に対して放射線治療、IVR(血管内治療)による緊急止血が可能です
  • 腹水コントロールに対しては腹水濾過濃縮再静注療法CARTの対応が可能です
  • オピオイドによる疼痛コントロールに対応しております

婦人科良性疾患に関してはガイドラインに準じて以下の低侵襲手術が可能です

  • 子宮筋腫:腹腔鏡下子宮摘出術、腹腔鏡下子宮筋腫核出術、子宮鏡下子宮筋腫摘出術、da Vinci支援腟式子宮全摘術
  • 子宮腺筋症:腹腔鏡下子宮摘出術、da Vinci支援腟式子宮全摘術
  • 卵巣嚢腫:腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術・付属器切除術
  • 外来組織診、外来子宮鏡に対応しております
  • 子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)に対応しております

不妊症については以下の対応もしております

  • 外来子宮鏡検査
  • 卵管造影(HSG)検査
  • 抗ミュラー管ホルモン(AMH)測定
  • 人工授精
  • 現在ART、体外受精は対応しておりません

当院にて診療可能な妊娠・分娩

  • 当院では妊娠34週以降、推定体重2200g以上を原則としておりますが、地域のニーズに合わせて場合によりその他も対応いたします。
  • 出生前診断検査:クアトロ試験、羊水検査に対応しております
  • DD双胎、MD双胎、MM双胎に対応しております
  • 頸管無力症:シロッカー氏縫縮術、マクドナルド縫縮術に対応しております
  • 妊娠糖尿病:食事管理、SMBG、インスリン管理まで全て対応しております
  • HDP(旧:妊娠高血圧症候群)
  • 前置胎盤、低置胎盤:自己血貯留に対応しており、輸血の頻度を軽減しております
  • TOLACに関してはご相談ください

対応可能な代表的な合併症

  • 内科疾患(下肢血栓、肺塞栓、甲状腺疾患、自己免疫疾患、糖尿病、その他ほとんどの内科疾患に対応しております)
  • 精神疾患(うつ病、統合失調症、適応障害などほとんど全ての精神疾患に対応しております)

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