教室紹介

当教室は昭和61年5月の病院開院以来約30年間、内房地区の産婦人科診療の中核を担ってきただけでなく、医学研究、学生・医師教育にも力をいれて実績を残してきました。教室の主宰は、現在は2代目の教授である梁善光教授です。

教室の沿革

初代教授は貝原学教授であり、当初は貝原教授のご専門である産婦人科領域での血液レオロジー(流動学)を中心に研究活動を行いつつ診療を行っていました。特に当時妊娠中毒症(現在の妊娠高血圧症候群)と呼ばれていた病態の解明など当初は周産期分野に多くの患者さんが集まっていました。また、内分泌・不妊の分野でもいち早くその技術を取り入れて先進技術の研究を行っており、千葉県内では2番目に体外受精による不妊治療を成功させた病院でもあります。

平成の時代に入って各診療科とも専門分野が細分化されていくようになりました。梁教授の時代に入ってからは、そのような流れに乗って患者さんのニーズが広がることが予想された婦人科内視鏡手術・婦人科悪性腫瘍の分野にも力をいれるようになり、現在ではこれらの分野でも最先端治療を提供できるようになっています。特に婦人科内視鏡手術に関しては県内最初に導入し、現在でも県内屈指の手術数を誇っています。

このような歴史から、当教室では産婦人科全般にわたって専門的かつ一貫した治療方針に基づく診療が行なわれています。婦人科救急に関しては全例、産科救急は妊娠34週以降で出生後の児の治療を伴わないものであれば、すべて受け入れており地域の皆様から極めて厚い信頼をいただいております。

県内屈指の内視鏡手術件数

県内屈指の内視鏡手術数

当科は前述したとおり内視鏡下手術(腹腔鏡・子宮鏡)をいち早く千葉県内でスタートさせた病院です。内視鏡手術技術認定医の資格を有する梁教授・林前病院教授・中村泰昭医師をはじめとして、医局員全員でこの手術を行っています。

開院以来の内視鏡手術件数は腹腔鏡・子宮鏡を合わせて2000件を超えており、ここ数年は年間の件数は200件近くにおよびます。最近では卵巣疾患のみならず子宮筋腫・子宮内膜症の症例が急激に増えてきており、全良性疾患の7割が内視鏡で行われています。

また、2015年から子宮体がんに対する内視鏡手術の施設基準も満たして厚生労働省からの認定を得ることができました。適応さえ満たせばこの疾患でも内視鏡手術で行っています。このため、房総地区はもとより県内全域から患者さんがいらっしゃっています。

患者数が急増している悪性腫瘍部門

伝統的に評判の高い内視鏡手術分野に加えて、梁教授・林前病院教授・冨尾賢介医師の3名が婦人科腫瘍専門医の資格を有していることもあり、近年は子宮癌・卵巣癌などの悪性腫瘍治療も患者数が急増しており、手術療法・化学療法・放射線療法を組み合わせた治療により良好な成績を収めています。

専門医のいる内分泌・不妊部門

内分泌・不妊部門では、日本生殖医学会認定の生殖医療専門医である五十嵐病院教授が中心として診療にあたっております。特に子宮内膜症に関しては日本でも有数の研究者でもあり、この疾患に対する先進治療に力を入れています。ホルモン剤を用いた薬物治療や腹腔鏡下手術での病巣除去はもちろん重症例・難治症例でも症例に応じた治療を選択しています。不妊症患者に対しては子宮卵管造影検査・ホルモン検査・精液検査・ヒューナー検査等を行い症例に応じた排卵誘発や人工授精を行っています。残念ながら体外受精や顕微授精などの生殖補助技術は、歴史的には早くにスタートさせたものの人員の関係で現在は休止しており、これらの技術を介さない自然妊娠の成立に力を注いでいます。

膣式手術も積極的に行っており、特に性器脱手術では従来法である子宮全摘、前後膣壁形成術に加えてメッシュ手術も提供しています。特にこの分野は梁教授(従来法担当)と五十嵐病院教授(メッシュ手術担当)が中心です。これら性器脱手術は年間で約20例の実績があります。

正常妊娠・ハイリスク妊娠に対応した周産期部門

周産期部門では合併症妊娠などのハイリスク妊娠が多く、また35歳以上の高齢妊娠が全体の4割強を占めています。

このため、2018年の帝王切開率は30%でした。それでも、原則的に自然陣発による分娩をめざし、分娩進行中は常に助産師が1対1で対応するきめ細かい看護が評判となり最近では正常妊娠も増加してきました。もちろん夫の立会い分娩は原則的に可能です。また助産外来が開設されており妊娠中のケアや分娩後の育児・授乳相談等を、また栄養部の協力による妊娠中の個別栄養指導も随時行なわれています。

新外来

2018年にオープンした新外来

2018年2月には、新棟7階に新外来がオープンしました。診察室、内診室が増えて待ち時間が減り、また待合室もゆったりとしたスペースになりました。

ページの先頭へ